2018年9月26日

UGCW 「J&P Rebalance + Surrender mod」のインプレッション


メジャー(?)なMODである「J&P Rebalance mod」のV1.2と「Surrender mod」を組み合わせた「J&P Rebalance + Surrender mod」を適用しつつ、久しぶりにUGCWをプレイし、Modについて感じたこと。



ここに書き残しておく。

○インストール方法
http://forum.game-labs.net/topic/26417-jp-rebalance-surrender-mod/
からデータを入手し、そのデータを解凍して「Ultimate General Civil War_Data」に
上書き。

○アンインストール方法
steamで整合性をチェックする。

○プレイしてみて特に感じた変化
自分が最後にプレイしたVer0.8との比較で。



・近接戦、突撃がより効果的に
近接戦での損害がより極端になったこと、突撃ボーナスがかなり増したこと、近接戦で降伏しやすくなったことなどにより、近接戦がより効果的でより重要なものとなった。

・敵味方が降伏しやすくなった
降伏(Surrender)modと銘打つだけあって、ポンポン降伏するのでだらだらとした追撃戦の手間が省け、戦闘のペースもかなり上がった。代わりに、部隊の全ロストも起こりやすくなった。

・騎兵に使い道ができた
騎兵が近接戦に強くなって砲兵の排除、敵の追撃に有効になった。もはや役立たずではない。

・スキル振りの効果が極端になった
キャンペーンでのキャリアスキルの効果が底上げされ、どこに振るかがかなり重要になった。例えば、政治スキルに限界までふると獲得資源+75%、軍組織(organization)に振ると一連隊で10000人以上も編成できるようになる(J&PmodのverUPで、この後に一連隊あたり6000人までに制限されたらしい?)。また、軍団スキルや連隊スキルもかなり強化されて、「速度+20%」などの大きな効果が乗るようになった。これらにより、部隊の成長がより分かりやすくなった。



 以上により、ゲームとしてよりカジュアルに遊びやすくなっている。降伏しやすくなったことでゲーム内で無用な殲滅戦をする手間が省ける。砲兵の弾種ごとの射程も見えるので扱いやすい。スキルでの成長が目に見えるので部隊や司令官の成長を楽しみやすくなり、砲兵も騎兵もこれまでより活用できるので編成する楽しみも増える。そのあたりは、プレイしていてバニラより心地いい。

 一方で、中盤以降では、南北戦争のシミュレートという「シミュレーション」としての要素はやや損なわれている。キャリアポイントを軍組織(Organization)に振って一連隊の人数が大幅に増やせるようになったことで、十数万の歩兵が一同に会することになり南北戦争らしくなくなってしまう。

 それに加え、人数による損害キャップの緩和、突撃ボーナスの大幅増などの近接戦闘周りの修正が悪い意味での相乗効果を起こしており、「人数を増やした大人数の連隊を作って突撃」が最適解になって突撃合戦になってしまい、戦列歩兵同士の撃ちあいという南北戦争の趣きが無くなってしまう。

 また、それらは雰囲気を損なうだけでなく、中盤以降のゲームバランスも崩壊させている。大人数による突撃が最適解だと気づいてしまうと、1万人以上を擁するありったけの粗悪な銃を持たせた新兵部隊を編制して敵に突撃させるだけで勝ててしまうゲームになってしまう。降伏MOD(Surrender mod)も戦闘の決着を早めてその傾向を助長させ、大部隊による突撃が無双状態になってしまう。

 (というか、本来、人数によるダメージキャップを緩和したら大人数と少人数の差が激しくなって数の多い連隊でのごり押しが正義になってしまうから、キャップを緩和したら一連隊ごとの最大人数増加は控えめにさせるべきなのだが、それを無視してキャリアポイントのスキルを派手にしたいという思惑から連隊の最大人数を増やせるようにしてしまって、それが見事にアンバランスな歪みが生みだしてしまったんだろうなぁ)

 最後に、キャンペーンとの整合性がとれていないため、マップが簡単すぎたり、逆にマップが難しすぎてどうあがいても敗北必至になるアンバランスさがある。「リバランスmod」だが、これに関しては「アンバランスmod」だ。


 総合的な評価としては、色々な変化でUGCWを再び楽しませてくれるよくできたmodだが、どうも近接戦闘とキャリアポイントの調整がまだ甘く、後半になるに露呈してくるアンバランスさがどうも気になるmodだった。

 もっとも、現在進行形で開発中のmodであるから、数か月か数年したらそれらの点がしっかりと修正され、「バニラの上位互換」とも言えるmodになっているかもしれない。その可能性は感じるmodだった。








0 件のコメント:

コメントを投稿