17年夏 娯楽の足あと

７月
・ククリの冒険○
・Predynastic Egypt◎
・Anthophobia○
・AmazonKara○
・巫女カンナ脳筋退魔記○
・シチュエーションプレイ○

８月
・バージン・ロード◎
・アルプスと危険な森○
・くノ一牡丹○

Predynastic Egypt（78点）

タイトルの「Predynastic Egypt」は直訳すると、先王朝時代のエジプト。すなわち、ピラミッドなどが出来る前のエジプトのこと。このゲームはその時代を舞台にした４Xゲームだ。

ゲームプレイは経験者ならばわかりやすく、直感的だ。「労働者」を「タイル」にマウスで配置する。配置したタイルからは資源が産出し、余剰資源が生まれる。資源がたまったら、労働者を増やす。増やした労働者をさらにタイルに配置すると同時に、更なるタイルを求めて、周囲を偵察する。周囲に良い土地があったら入植し、敵がいれば対応策を考え…etc。他の４Ｘゲームのように、「拡大の喜び」を感じられるゲームだ。




また、グラフィックは見ての通りヒエログリフ風で、古代エジプトというシチュエーションと見事にマッチして◎。技術開発画面やイベント画面も同様だ。特定の建物には一枚絵が用意されており、その建物を建てると一枚絵が表示される。これもなかなかきれいだ。さらに、建物を建てていくとマップ上の景色が変わっていく。これも「街が栄えていっている」と文明の成長を実感させてくれるので、まったくもって良い。

一方で、固定されている部分が他のゲーム（大作４X）に比べて多い。まず、マップは固定だ。史実をもとにしているため、やり直すと地形が変化している、ということはない。（タイルから湧く資源は固定ではない）

次に、建物をどこに作るか、も意外にも固定だ。建物画面で建物を作ると特定の場所に建物が建つ仕組みになっている。この仕様には、自分は「建物を建てる場所を選べるのだろう」という思い込みを抱いていたため、ちょっと戸惑った。

さらに、おおまかなシナリオ展開も固定だ。「このターンでこの災害が来る」「この勢力が勢力を伸ばす」などが予め決められている。

これらのことにより、総じてリプレイ性には乏しい。




全体としては、かなり楽しめる作品。値段がお安いことだけあって、何回も楽しむためのゲームではないにしろ、初見で周囲を探索していくわくわく感、マップ上に建物が出来上がっていく達成感を味わえるのは、かなり良い。

４Xゲームが好きな人にはおすすめのゲームだと思う。

エロゲ

ククリの冒険

某所にあったフリーのエロゲー。DL時にPassが分からなかったが、よくある質問に記載があり、無事にDL。

ゲームはわりと単純な横スクロール。敵との接触でダメージを食らい、特定の敵との接触でエロ拘束、ゲームオーバー直前の状況でやられエロを見ることができる。ドットエロ。

ドットエロについては、ククリの冒険のドットエロは質が高く、一応あえぎ声もついているので、エロを楽しめる。ドットエロの傾向については基本的にソフトで触手ものが多い。この手のアングラゲーにはやたらとグロいものがあるが、ククリの冒険については意外なほどソフトで前戯だけの負け演出も多く、ハードな演出といえば、一部に腹パンや裂けない股裂きがあるぐらい。他に、百合演出もある。あと、ロリ。

ストーリーはゲーム本編にはないが、readmeに設定が書いてある。

非常にエロい、大満足。

なんで作者は隠れるように公開しているのだろう、と一瞬だけ思ったが、「ロリ」って時点で十分にアングラね。感覚麻痺してました。現時点ではまだ更新途中らしいので、更新が楽しみ。

（のちに見返してみたが、このゲームを初めてプレイしたときほどの感動はなかった。なぜかと考えてみたら、このゲームをプレイしたときは性欲がたまっていた。エロゲーに大切なのは性欲だな、と改めて感じた。）

シチュエーションプレイ

前回の「ククリの冒険」がリョナゲwikiの作品だったので、同じWikiに掘り出しものがないかと発掘したら見つかった作品。何のひねりもないタイトル、３Dカスタム少女を使った仕様、クリックゲーというゲーム性のなさ、バグであるステージがプレイ不可能、ツクールMVを使っていてアニメーションをさせているので動作がかなり重いなど、アマチュアゲーっぽさを全面に感じる作品。



ただし、エロくなかったか、と言われればそうでもない。むしろ、エロかった。エロゲーにおいて、「エロさ」を成立させるにはいくつか条件があり、シチュエーション、CGやアニメ、ボイス、エロを邪魔しないゲーム性などが挙げられるが、これらの点において、シチュエーションプレイはエロさを成立させることができていた。CGやアニメはカスタム少女で、ボイスもちゃんとつけてあり、ゲーム性は乏しいがエロを邪魔するほどではなく、さらにシチュエーションが個人的に○だった。

やはり、エロゲはシチュエーションだな、と思ったりした。

アルプスと危険な森

DLランキングを覗いたときに1位を獲得していた、期待の新作。

このゲームの特筆すべき点はやはりグラフィックとアニメーション。ベースとなる絵がかわいいし、2本あるムービーもかなり凝っている。そこだけでもう◎。

ゲーム性もこの手の成人向け同人としては良い方で、ちゃんとアクションゲームしているし、無駄に長すぎるということがない。プレイの中で取り逃しをしても、ステージセレクトからすぐに回収できる点も◎。

アイリス・アクションという敗北Hムービーが凄い作品があったが、それを思い出す一品だった。

バージン・ロード

堕落した司教が、女性たちの弱みを握ることで「初夜権」を無理やり行使して孕ませる、というエロゲー。

前述した以下の点で見ていく。
１．エロのシチュエーション、シナリオ
２．CGやアニメなどのグラフィック
３．ボイスなどの音声
４．ゲーム性

シチュエーションはこれで一本勝ち。司教として結婚しきに立ち会った直後に、花嫁姿の女性ヒロインを犯して種付けおじさんする（動詞）、というのがエロい。

グラフィックについては、特筆すべきものはない。まぁ、普通にエロいが、最近の絵のレベルを考えると特段にハイレベルというわけでもない。

ボイスなどの音声はバックにあえぎ声という形でつけている。よくフルボイスとかあるが、そんなものはいちいち聞いていないので、このぐらいで十分に○。

ゲーム性はやや劣る。建物をポンポン立てていくだけ。特に、CGなどを取り逃したときに後からやりなさなければいけないのは△。求めているのはエロで、やり直しじゃないんだよね。また、ゲームの時間制限は事前に明示されていないのにも関わらず、50ターンで突然打ち切りとばかりに終わるのは、あんまり良い印象は抱かなかった。二周目はチートを使って回収作業をしたけれども、それでも面倒くさい印象。建物のグラフィックは良いだけどね。

まぁでも、最初に言った通り、シチュエーション一本勝ちの作品です。エロい。特に、メイド長に種付けおじさんするシーンや羊飼いに覆いかぶさるシーンは良かったです。おわり。