2017年11月1日

17年秋 娯楽の足跡 同人えろげ編 (上)

同人えろげ
(上)
◎マオウオツver.3.0
◎逢魔ガ刻 黄昏ニ烟ル少女 Ver.1.5
◎ゆきいろ くえすと Ver.1.52
◎三枚のおふだ Ver.1.2
△実際のところ Ver.1.0
○SEQUEL blight Ver.2.10
〇RIZU-リズ- Ver.1.4

(下)
○義妹は囀らない~ココロのクサリ~
○ココロのクサリ2
○ココロのクサリ3
◎若妻スフレ
◎フランと罪人の島
◎淫魔みならい(♂)はじめました。
◎New Glass

本読まずにひたすら同人エロゲをプレイするサルになっている。アカン。




マオウオツver.3.0



 特色ある戦闘システムが楽しいマオウRPG。

 ver.1.0のときに一度クリア済みだったが、その後にver.2.0、ver.3.0と大幅にアップデートされたので再プレイ。verupを経て、従来の第二章、第三章が追加されており、章が変化するごとにガラッと戦闘システムが変わる。ゲーム的には連続していないので、実質的に「新しいゲームが2つおまけで追加された」とも言えるアップデートになっており、素晴らしい。

 ストーリーは、メインヒロインにだまし討ちされた主人公の「マオウ」が一から復権を図るお話。その道中で魔王討伐に来た勇者一行にエッチなことをしたり、寝返ったヒロインをこます。こう書くと単純だが、ヒロインがマオウを騙し討ちにした理由、マオウの正体などをストーリーで掘り下げており、絵柄から想像するより意外と深い。

 戦闘システムは斬新。また、どんどんキャラクターが強くなっていくので、キャラクターの成長を楽しむことができる。まぁ、この辺はやらなきゃわからないと思う。

 エロについては絵が独特だが、シチュエーションで抜ける。ただ、エロよりもやはりゲーム性が魅力な一品。
 

逢魔ガ刻 黄昏ニ烟ル少女 Ver.1.5



 生き延びるか、さもなくば化け物に凌辱されるか。そんな抜きゲ。

 化け物に狙われる体質を持った少女が、その運命を克服する(もしくは、化け物に凌辱される)ADV。 ADVのシステムはフリーのADV作成ソフトNscriptを使ったシンプルなもので、基本的に一本道。途中で二択~三択の選択肢があり、間違った選択肢を選ぶと即凌辱ENDに突入する(一部だけ例外あり)。周りの男が揃いも揃ってクズ揃いで少女の身体を狙っているため、人の善意を信じたら即犯されてしまうし、何もしなくとも化け物が寄ってきて犯されるし、不用意なことをすると当然に犯される。

 中身はとにかくえろい。ヒロインの造形が加虐心をそそるような大人しい子で、その子が化け物に無理やり犯されたり、孕まされたりするのだから、エロくないわけがない。また、真END到達後は夜語りという後日談が解放されるが、そこではすべてのEND(全15END)の後日談が網羅されており、さらにかわいそうな展開になっていたり、妊娠イラストが添えられていたりとこれまたエロい。

 シンプルさも相まって、本当に「抜きゲー」という感じの抜きゲーだ。いや~、えろかった。

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ゆきいろ くえすと Ver.1.52




 絵柄からもわかる通り、前述の「逢魔ガ刻 黄昏ニ烟ル少女」と制作サークルは同じ。ただし、今度はNscriptのADVではなく、RPGツクールを使ったRPGになっている。

 主人公は雪女の少女。雪山で父母がいない独り身の生活をしていたが、あることがきっかけで街に流れ着いて、そこ

 前回の少女と同じような髪形をしているが、性格も同じような性格で、人を信じやすい田舎者。それに加え、この世界の女の魔物は「処女を失ったときに強い快感を感じてしまう」という設定が加えられており、エロにバリエーションとえろさが増している。

 エロについては前に制作された作品に引き続き、とてつもなくえろい。また、メイド服で貴族にセクハラされる、酒場で手伝いをする、など服装やシチュエーションのバリエーションが増えている。おねショタ、百合といった要素を含んだエロシーンもある。

いいぞ、もっとやれ。

 ゲーム部分はシンプルなRPG。ギルドで依頼を受け、マップに赴き、最深部にいるボスを倒す、その繰り返し。難易度はカジュアルな難易度で難しくない。特定の敵に敗北すると凌辱シーンへ。全体的にストレスを感じない出来上がりになっている。

 余計な要素を盛り込んでいないで、ゲームを冗長にしていないのが良い点。このことはシンプルに素晴らしい。制作において、同人エロゲーにも関わらずゲーム性を下手に追求しようとして長いマップをひたすら歩かせたり、延々と同じ作業を強いるといった面倒な仕様に制作者がしてしまうことがあるが、このゲームにおいては、Nscriptからツクールへのツール変更がありながら、えろという強みを殺さないゲーム作りがされていて、素晴らしかった。

 特に、同時期にアスガル騎士団の「実際のところ」をプレイして、ツール変更やゲームシステムの変更によって、高い評価を得ていたシステムから一転してめんどうくさいシステムを作ってしまったという失敗例を見たばかりなので、余計にそう感じられた。


三枚のおふだ Ver.1.2


 民話を題材にしたメチャしこ逃走RPG。

 このゲームは、はじめゲーム内容というよりその値段で有名になった。なんと、その値段は100円。自分が入手した段階では、半額セール実施中で驚きの50円。普通、そういう値段のゲームだと中身がスカスカなもんだが、本ゲームの場合はちゃんとエロい。しかも、リリースからのアフターサービス(不具合修正、バランス調整など)もしっかりしている。価格破壊という点で稀有な作品で、話題になっただけはある。



 安いのは良いが果たして「面白くエロいのか?」というのが気になる点だが、その点もバッチリでおおよそ100円とは思えないほどクオリティが高かった。

 ゲームシステムは設定上、戦闘での逃走がメイン。戦闘での逃走はツクールの戦闘を改造したもので、多彩な攻撃で近づいてくる敵から逃走するのが目標。戦闘時にキーとなるのがタイトルの「三枚のおふだ」で、このお札を使うことにより相手の舌、足、手のいずれかの部位を封じることができ、封じた場所に対応する敵の攻撃を封じることができる。この封印を駆使しながら、敵から逃げることになる。もし逃げられなければ、Hな逆レイプシーンに突入する。

 このシステムについては、敵の攻撃にランダム性が絡むことや即死攻撃もあり覚えゲーという面、ボス戦が長くてやや面倒だという欠点があるものの、独自の他にはないシステムで良い。アップデートで一部の欠点が修正されているのも好感が持てる。(なお、自分はアカナメのボス戦がなかなかクリアできず、ちょっと数値をイジりました)

 エロシーンに関しては良好。主人公がショタであるため、ショタと妖怪との逆レイプの絡みとなるので、そういうのが嫌いでなければエロい。特に、やまんばとはおねショタ逆レイプとなるのでかなりエロくてグッド。展開ではイチャラブにもなるし、抜ける。

 このクオリティでこの値段の理由は、この作品が作者にとって処女作であって広く知ってもらいたかった故らしいが、こんなクオリティーの高い作品を作れるのなら、この作者の今後の作品に大いに期待したい。

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実際のところ Ver.1.0

 

 インピオ(子ども同士)合宿「性の目覚め」ADV。

 ROBFなど、RPG要素を売りにした同人エロRPGで名を馳せたアスガル騎士団の新作。実績のあるブランドから出ていること、またインピオというジャンルから期待は高かっただけに、作りとしては悪くなかったもののちょっと失望感があった。

 内容はシンプルなツクールMV製のADV。合宿所のマップ内をクリックで移動してフラグを立て、フラグ次第で様々なイベントが起こる。そのシステムは悪くないものの、問題があったのはHシーン回収のめんどうくささだ。第一に、スキップ機能の不十分さやスキップ速度の遅い。第二に、その割にはシーンの発生がやたらと排他的で何度も何度も周回する前提になっている。第三に、フラグ立てのための「好奇心」「好感度」を上げるためにはミニゲームをクリアしなければならないが、そのミニゲームが成功するかが運次第。まとめると、とにかく面倒。

 絵に関しても、インピオという題材にあっていると思うが、いまいちエロさに欠ける気がする。また、エロシーン中にCGが動くようになっていたが、その動きはあまりクオリティーの高いものではなく、あってもなくても良いような代物だった。

 シチュは〇。インピオは個人的に守備範囲だし、夜中に隠れてHだったり、無知NTRシチュはなかなか良い。フラグ管理の仕様によって、プレイヤーの初周回は「主人公がエッチできないのに、周りはしこたまHしている」という状況になると思うが、それはそれでNTR感やボッチ人生シチュで良い。

 全体としては凡作。これが聞いたこともないようなブランドから出ている処女作だったら、「そこそこの出来」と評価するかもしれないが、このブランドは今まで定評のある作品を作っていただけに、「なんで今までのスタイルを捨てて、これを作ったの?」と少し疑問に思ってしまった。

 ただ、何事も最初から上手くいくわけではないし、この作品にしても作者は新しいシステムの構築に手がかりをつけるために制作したそうだ。ならば、今後、同作者が同じシステムで何か同人エロを作ったのならば、きっとこれよりも良くなっているだろうし、この凡作を踏み台にして、もっと輝かしいものを見せてほしいな、と思った。

 なお、私のプレイしたときのVer1.0ではなかったスキップ機能などが、Ver1.1で追加されているため、今のバージョンでプレイしたら心の中の評価はもっと高くなるかも。

(21)

SEQUEL blight Ver.2.10



 RPG要素が売りの同人RPG。

 エロ要素よりもRPG要素が売りという系統の本作。RPG要素は合成などやりこみ要素があり、どんどん強くなっているのでプレイしていて楽しい。また、マップの作り方や構成が上手い。特に、「ステージの終盤には入口から終盤までのショートカットが必ず用意されている」というのはユーザーフレンドリーな仕様だと感心した。こういうシンボルエンカウントのダンジョン方式のRPGでは、最奥のボス戦で死亡してダンジョン最初からのやり直しを要求されると結構萎えるものだが、そういったことが無いように配慮されている。他にも、大抵のマップはやたらとだだっ広くはない(マップを無駄に歩かせる仕様のRPGは多いが、自分はシンプルな方が好きだ)など、随処に作者の「こなれ感」を感じさせる出来。

 エロはあまりメインではなく、クオリティの上昇が著しい昨今の同人エロゲの中でさほど優れているというわけではないものの、独特の絵柄でキャラクターにかわいさがある。(特に、プレティ)

 シチュについては媚薬や搾精、男の娘などで多少はエロい。

 これをプレイした当時はあまりスクショを撮っていなかったので詳細に覚えていないが、RPGゲームという面で優れた作品だ。

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RIZU -リズ-




 これまたRPG系。独自の戦闘システムが魅力的な一品。

 この作品の魅力はなんといってもオリジナルの戦闘システムとマップに尽きる。戦闘システムはご覧の通りの独特さ。SPを消費しながら攻撃を繰り出すのだが、技や魔法はSPが高い状態で放つほど威力が高くなるものが多いので、どうSPをやりくりするのかが肝となる。(まあ、魔法が強いので魔法ぶっぱで自分はクリアした記憶がある)

 マップは行動力を消費しながら移動する仕様できれい。たまに行動力のことを忘れ、行動力不足で所持金を失いマップに戻されるのはご愛敬。

 攻略にはハート(資金)が大きな要素となっており、アイテムの購入から自分の強化まで同じ資金を消費してする(レベルアップはない)ので、どう使うかがカギとなる。

 

 エロの面ではたぶんメインである主人公の「淫夢」は自分にはさほどエロく響かなかった。もっとも、道具屋ネムとのふたなりセックスは◎だったし、次点でシスターとショタのおねショタもなかなか良かったけどね。

 なお、この作品でかどうかは知らないが、制作元のサークルがCGのトレス騒動が起きたらしく、これか前作かが公開停止中だった記憶がある。サークルでは騒動でメンバーが辞めるなどあったそうで、おそらくこれが最後の作品となるだろう。なかなかの完成度なため残念。

(12)


長くなったので、以降(下)へ




義妹は囀らない~ココロのクサリ~
ココロのクサリ2
ココロのクサリ3

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