2016年9月16日

第8回ウディコン 雑評

はじめに

これは何か。
第8回ウディコンで上位を獲得した作品たちに対する、個人的で雑なレビューもどきである。眠れない深夜の勢いで書き殴った。

最近は全然ブログを更新していなかったので、これを投稿しておくことでお茶を濁し、「あっ、おれ、一応ブログやってます。」と言える状態には戻ったのではないか。

まぁなんでもいい。



●自由落下




電子ゲームブックというところに心を惹かれ、今回のウディコンで一番最初にプレイするゲームはこれに決めた。

現実世界ではゲームブックは既に過去のものだ。個人的な話だが、私がゲームブックに最後に触れたのはもう十数年以上前で、親戚の家にあった戦国大名をモチーフにしたゲームブックをやりこんで以来である。そんなわけで「ゲームブック」の文字に少しノスタルジーを感じた。

プレイして感じるのは、やはりこのゲームの特徴は、ゲームブックの趣にあるということだ。右下部分のシリンダーに数値を入力して場面変換を行うシステムになっているが、そのひと手間をかけさせるシステムが、次のシーンに進むためにわざわざページをめくらなければいけなかったゲームブックの時代を思い出させる。特に、適当に数値を入れて本来指定されていないページの「カンニング」が出来るのもゲームブックらしい。どうもやってしまいますよね、カンニング。

シナリオはゲームブックの趣を壊さない良いものだ。架空世界を扱ったものでゲームブックの趣を崩さないものである。それにギミックもプレイヤーに単純な計算をさせて次に行くべき場所を指示するなど、これまたゲームブックを思い出させるものだ。

ゲームのボリューム自体は短くコンパクトに仕上がっている。その点、時代のせっかちさに合わせるようにせっかちになっていってしまっている自分でも、問題なく楽しめた。

全体のプレイ感覚として、私としては◎。私のように、昔、ゲームブックに触れたことのある世代には、ゲームブックというものの存在をこのゲームを通じて懐古できて楽しめるだろうから、良いゲームだろうなぁ、と感じた。

逆に、ゲームブックに触れたことのない世代にとっては、これは単純なノベルゲームに留まるだろう。何かと演出に凝っているノベルゲームが多い昨今、このゲームは非常に地味だった。BGMは無い。画像はほぼ最初に出てくる1枚のみ。効果音も乏しい。ゲームブックに触れたことのない人には懐古の可能性が無い分、受けないと思う。

ゲームブックに触れたことがあって、ゲームになんとなく趣を感じられるかどうか。その点でプレイする人を選ぶゲームである。

●プレイヤーは神様です




完全にタイトルと雰囲気だけでプレイすることを決定。

初回プレイ、何も分からずにボタンを連打していたら、このゲームでの貨幣である人気の収入は-19、人気は0になった。すぐさま収入が獲得できない状態になり、詰み状態になる。始めて1分もたたないうちに出端を挫かれてしまった。プレイ処女体験は最悪だった。もちろん、プレイを再開したが、すぐに飽きてしまった。

内容はよくあるインフレゲーである。この手のインフレゲーは、KittenGameやらCookieClickerやらナントカCapitalistやら散々やりつくした後だ。それよりも高度なものであるか、それとも新鮮味があるかどうかでないと、どうしてもやる気は起きない。このゲームはそのどちらでもなく、やる気は起きなかった。

インフレゲーは作るのが簡単なわりに単純ながらおもしろさがある。しかし、目の肥えた(?)プレイヤーだらけの昨今、過去の名作たちをどこかで上回るものでないと、どうしても見劣りしてしまうし、すぐに飽きられるだけである。

●DefenceSavior




ウディコンではあまり見かけない防衛ゲーだ。これまた、フラッシュゲーなどで食傷気味のものである。私はGemcraftなど防衛ゲーを山ほどやっていたので、これもちょろっとやってゴミ箱にポイしようと思ったが、意外な事に最後までやってしまった。

おそらく、良かったのは第一にボリュームのコンパクトさだろう。ステージは10つほどで、さっくり終わるものになっている。第二に、単調にならないように、1ステージ進むごとに新しいキャラクターが出てくるようになっていたことだ。新たにキャラクターを開放していく楽しみがあったし、どういうキャラクターが出てくるのかガチャを引くような思いで見つめていた。その他にも、早送り機能なども備えているのも良い所で、キャラクターの絵も当世風でなかなか良い。

巷によくある量産型防衛ゲーと比べると、このゲームはかなり上出来の部類に入る。もちろん、過去のとてつもない傑作たちと比べると流石に様々な点で見劣りはする。しかし、それを考慮に入れても、良く出来ていると思う。

少し思うところがあるとすれば、難易度機能とやりこみ要素があれば、もっと良かったのではないかと思う。難易度機能があればと思ったのは、後半を除くステージはやや簡単すぎるきらいがあったためだ。防衛ゲー初心者のことも考えるならば、はじめのほうのステージはうんと簡単にしておいて正解だが、防衛ゲーがこれほど量産されている今頃だともう既にほかのものをやりこんで慣れている人はたくさんいるだろうから、そういった上級者のために、はじめのほうのステージでもギリギリクリアできるかできないかのハードなモードがあれば、簡単さにちょっと退屈しなくても済んだと思う。

まぁしかし、幸いなことに早送り機能がしっかりついているので、多少退屈でも続けられたが。

やりこみ要素についても、楽々と通常ステージをクリアしてしまうような上級者向けに「○○を使わずにクリア」などの実績をたくさん用意し、よりハマるようにしておいたら、全体的な評価が上がったんではないかと思う。


●Dirty Darkness



見下ろし型のアクションゲー。この手のゲームは初代GTAやホットラインマイアミなどがある。見下ろし型のガンアクションは嫌いではない。

ただ、現在ステージ4までプレイしたが、少しステージの単調さを感じた。わりと1ステージを歩かせるわりには、ステージは狭い部屋が連なるような、同じような感じのところが続くし、敵も同じような敵が続いて、基本動かずにプレイヤーを見つけたら散発的に撃ってくる蜘蛛のような機械がメインといった感じ。

前述したホットラインマイアミは1ステージがさっくりで死んでからのリトライもさっくりしていたからあれだけ人気が出たのであって、そのさくさくプレイできる感じ、なんというかさっくり感は欲しかったかな。未プレイだが、マイアミにしても2でそのさっくり感を無くして1ステージを重厚長大にしたらクソゲーの扱いをされるようになったようだし、この手のゲームはさっくり感が重要なんだろうな、と思う。

なんだかんだいって、ステージ4で放置中である。


●箱庭フロンティア

片道勇者みたいな、何回もやり直す系のゲーム(表現力がないため、このような表現しか出来ない)。すごろくで時間内に一定階層に到達するのが目標。

片道勇者的に楽しめるんだろうな~、と思いつつも、1回クリアするところで一旦ストップ。最近、せっかち病にかかったのか、後々が長くなりそうになると無意識のうちに敬遠してしまう。

放置中である。

●収穫機道ろぼふぁーむ


パズルゲーム?農場で作物を収穫して金を稼ぐのだが、作物を生育させる水やりは手動で行えるものの、収穫作業がロボによって全自動で行われるシステムとなっている。そのため、プレイヤーはロボが作物を上手く収穫できるように、上手いこと誘導してやらねばならないシステムになっており、パズルゲーになっている。

私が知らないだけでこれの元となったゲームが何かあるのかもしれないが、自分はこれまでにこういうシステムのゲームを見た事が無いので、オリジナリティと新鮮さを感じた。

自分のプレイでは、カブ→トマト→キャベツをメインの作物にして、脳筋キャベツ野郎としてクリア。あまり頭を使わないクリアの仕方で格好が悪い。

●RPGシミュレーター

これまたフラッシュゲーっぽい。放置ゲーかな。なんというか、この手のゲームはちょっと飽きた節がある。

少しだけプレイした。ただ、少しプレイしてピンとくるものが無かったので、ちょっとプレイして放棄。

レビューでは「ハマった!」との声があったので、自分が気づかなかっただけでハマる要素があったのかもしれない。


●Rush Dungeons!β


放置系のゲーム。まーた放置系か。何回も同じことを言っているような気がするが、放置系などはフラッシュで散々堪能した、しまくった。だから、これもちょっと味見程度にプレイして、それからゴミ箱にポイしようと思ったが、少しプレイしてみると放置要素以外に光るものを発見した。それで、結局、最後までプレイすることになる。

このゲームのどこが光るものだったかというと、ゲームの作者オリジナルのドット絵がそうだ。敵も味方もドットがとにかくよく動いて華やかで良い。ついついラスボス撃破までプレイしてしまったのも「ボスはどんなキャラクターなのかな?どんな動きをしてくれるのかな?」と興味が湧いたことが、クリアのモチベーションになったからだ。それに加えて、装備品を装備させるとミニキャラのドットに反映される、いわゆる着せ替え機能の要素もある。ドット絵ゲーだ。

また、ドット絵だけで放置ゲーの中身はスカスカでクソかというと、案外そうではない。装備の変更・強化などの放置ゲーとして楽しめる要素がちゃんと練りこまれており、普通に放置ゲーとしても楽しめる出来になっている。途中の階層を飛ばす機能もあり、ヌルゲーマー用の難易度設定機能もあるので、せっかちさんやヌルゲーマーにも配慮してあった。

全体として、ドット絵が楽しめるけっこう良くできた放置ゲーであった。


●ウルファールのサンプルゲーム(仮)
●Trustia
●いばらのうみ

ダウンロード済みだが、ちょっと放置中になっている。

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