2015年6月12日

千早はやよいのことが苦手だった、と私は思います。




ブログについて


 まず、タイトルとは関係なくこのブログについて言わせてください。このブログはもう既に黒歴史になりかけています。私は飽き性なので、ブログを作っては黒歴史にして放置し、作っては放置し、作っては放置し、作っては…(中略)…と果てしなく無駄なことをやってきたのですが、このブログもそのループに呑みこまれつつあります。ゴメンネ、あたしまたやっちゃった。

 また、このブログもそのうち消えるかも知れません。幼少のころよりノー文章力の私にとって、昔の文章というのは見つめ返すだけで恥ずかしくなってくる代物です。そして、既にこのブログは私にとって恥ずかしさを催すものになっています。今は、敢えて昔の文章を見返していないので、「そうだ消そう」の気分にはなっていませんが、そのうちなるかもしれません。

 そんなわけで、よろしくお願いします。



 さて、タイトルの通り、私が今回、気分で書くのは、「千早はやよいのことが苦手だったのではないか」ということについて。

千早はやよいが大好き


 千早とやよいの関係について、千早はやよいのことが大好き、というのがいまのアイマス界隈では当たり前のことだとされています。まず、アイマス公式がこの設定を採り入れています。例えば、アイマス15話では、高槻やよいの保育園児姿を見た千早が「高槻さん、かわいい」と発言しており、これは「千早はやよいが大好き」ということを前提にしています。つまり、千早がやよいが大好きなのは公式設定です。

 また、公式だけではなく、二次創作界隈もこの設定は受け入れられています。公式がその設定を採り入れる以前から、千早はやよいが大好きだという前提で描かれたイラストやSSが生産されていて、千早とやよいの組み合わせは「ちはやよい」「ちはやよ」と呼ばれる人気のある組み合わせです。私が去年ぐらいに作った図でも、千早とやよいの間にはきっちりと青線が引いてあり、これはこの組み合わせを描いたイラストが調べた時にはPixivに100枚以上あったことを示しています。それだけ定番の組み合わせだということです。

 公式でも二次創作でもそうなのですから、「千早はやよいが好き」というのはアイマスでは疑いようのない事実です。アイマス界では常識ともいえます。

「高槻さん」


 しかし、その説を採用すると、おかしな点があります。それは、千早のやよいに対する呼び方が「高槻さん」であることです。千早は事務所内のメンバーを呼ぶとき、2種類の呼び方を使います。一つは下の名前を「亜美」「真美」などのように呼び捨てにする呼び方で、もう一つは「小鳥さん」「あずささん」などのようにさん付けにする呼び方です。千早はやよいを呼ぶときに後者の呼び方を用いて、「高槻さん」と呼んでいます。年上の音無小鳥や三浦あずさにさん付けをするのは分かりますが、なぜ、彼女は年下であるやよいを「高槻さん」と呼ぶのでしょうか?

 それは、千早がやよいに「距離」を感じているからではないでしょうか。敬語を用いるかどうかは上下関係以外にも、話しかける相手との距離にもよります。親しい人間にはタメ口で、初対面の人間やあまり親しくない人間には敬語で、と使い分けるのは誰もがすることです。千早の場合も親しさによってタメ口と敬語を使い分けており、例えば、自分より年上であっても、春香のことを春香さんではなく、「春香」と呼び捨てにしています。それを考えれば、逆に、呼び捨てにしても良い年下のやよいをあえて「高槻さん」と呼ぶのは、千早がやよいに対して親しくなさを感じている、ということにはならないでしょうか。すなわち、千早はやよいが苦手である、と。

 では、その苦手意識はどこからくるか。それは彼女の性格から来るのでしょう。千早はアニメ中でもプロデューサーがスイーツをみんなに奢ってくれるというときにそれを断って帰ってしまったように、事務所のメンバーとの仲を深めようとはしない性格で、ぼっち気質の持ち主です。

 それは逆に、やよいは気配りの出来る子で、「みんなと仲良くならなければいけない」と思っている千早とは逆の性格の子です。しかも、やよいはまだ子供ですから、その仲良くしなければならないということが当たり前で、ぼっち気質の千早にもガンガン話しかけていくタイプでしょう。
 この二人が組み合わさるとどうなるか。

ある事務所の風景(妄想)


 例えば、ここが765プロ事務所で、一人で寂しげに音楽を聴いている千早と、やよいがいるとする。千早は孤独に慣れた面があるので、一見寂しげには見えるもののさして寂しくない。一方のやよいはいつも騒々しくて孤独とは無縁の家庭に育った人間だ。一人でいる千早を見て、寂しげな彼女を何とか明るくさせなければいけない、と要らぬお節介を焼こうとする。
 意を決したやよいは、持ち前の明るいオーラを発しながら、コミュニケーションを取ろうと千早に近寄って話しかけていく。「千早さん、何聞いているんですか?」と。すると、千早は一瞬困惑する。千早がアイドルをやっているのは上手い歌を歌うためで、事務所メンバーとの仲とは二の次。そのため、特に他人に自分から近づこうとはしていないし、他人も自分から近づいてくることを考えていない。それなのに、目の前の幼女はまるでそれが当然であるかのように、自分に話しかけてくる。孤独なぼっちはいきなり話しかけられると驚く。
 千早は戸惑いを隠しながら、「○○という歌手の新曲よ。高槻さんは聞いたことある?」などと返すわけだが、やよいは当然その○○という歌手は聞いたことがない。やよいは千早ほど歌に熱心なわけではなく、そこまで歌手を知っているわけではない。それで「えっと…、すいません。聞いたことないです…。」と申し訳なさそうに返すしかない。千早は会話を続けたいわけではないから、「そう」とそっけなく返して、またイヤホンを付ける。
 そして、千早とやよいの間には気まずい沈黙が流れる。やよいにとって、仲良くなるために会話しようとしたのに、すぐに終わってしまって気まずい。ただ、やよいはこうなったときに「人が優しくしてあげようとしているのに、何あの態度は」などとは考えません。何かあったときは自分に責任があったと考える。すなわち、気まずくなった原因は自分にあり、自分がその歌手を知らなかったことを反省し次に話しかけるときまでには調べておこうと思いつつ、何か次の会話の糸口は無いかと千早を見つめて会話の糸口を探す。
 一方の千早は、と言うと、何となく気が休まらない。やよいとの会話は終わったのだけど、やよいは何か言いたげにこちらを見ている。イヤホンで音楽を聴いているのだけど、そうジロジロ見られては気になって仕方ない。このやよいという子は何がしたいんだろう、と考えているうちにまたやよいが「えっと、千早さん最近のお仕事はどうですか?」などと話しかけてくる。千早はまたイヤホンを取って答えるわけですが、案の定、また会話が続かない。
 なぜなら、2人にとって会話の目的が違うからです。やよいは周りから浮きがちな千早と仲良くなろうとするために、質問をして会話の糸口を見つけようとしているわけですが、千早はただ質問されたから答えているだけで別にやよいと仲良くなろうとは考えていません。千早にとっては、仲良くなる意図はありませんから聞かれたことに答えるだけで、むしろ会話を早く終わらせたいとも思っています。そんなすれ違いの中で、やよいが話しかけてくるので、千早はつい「あの、そういう話は後でいいかしら」と、つい強めに言ってしまう。その言葉を聞いたやよいは「うぅ…わかりました」としょんぼりした様子で離れていく。その時になって千早は、自分が年下にひどいことをしてしまったと、悪いことをした気分になります。気が咎めます。それと同時に、自分をこんな気分にさせるやよいという子に苦手意識が生まれる、とそんな感じになるでしょう。
 
 ここまで全て妄想ですが、とにかく千早とやよいというのは性格、趣味がかけ離れていて、その二人を掛け合わせた場合、「自然と仲良しです」という結論には至らないように思います。その他考えて見ると、千早は歌に情熱を捧げているがやよいは歌が下手な方、千早は崩壊家庭に育って弟も亡くしているがやよいは家族に囲まれて弟とも仲良くしているなど、どこかですれ違いそうな違いが二人にはあります。


 よって、千早はやよいのことが苦手、と考えるのが自然なのではないでしょうか?「高槻さん」と一段距離を置くかのような呼び方をしていて、性格や趣味から言っても自然と仲良くなっているような二人でもないのですから。

 ところで、グーグル先生に尋ね、ヒットしたぺ―ジをいくつか読んでみると、どうやら「やよい大好き」設定は声優ネタらしいということが分かりました。ミンゴス、と呼ばれている千早の中の人がやよいが大好きと公言していたらしく、それが二次創作イラストやSSなどにされて人気が出た。そして、それが最後には公式設定にまでなった、と。

 それを考えると、千早と中の人は少なくとも私にとっては別人格である以上、「千早がやよいを異常なまでに大好きになった理由」が私にはどうも見えてこない。元々が「千早の中の人が好き」なだけであって、千早がやよいを好きな理由が無い。そこに「高槻さん」という呼び方が発生させている二人の距離感を綺麗に覆してくれるような理由があってほしいのに、その理由なしにとにかく大好きなのがモヤモヤするところです。

 もちろん、公式が認めている限り、どう私が思っていても最終的には「千早はやよいが大好き」は覆らないわけですが、「千早はやよいが苦手だった」というのもアリだな、と勝手に思ってます。二次創作を見るとなぜか千早の異常なやよい好きが決定事項のように扱われ、千早はやよいが大好きで鼻血まで流すということになっていますが、別に「千早はやよいが大好きです」という設定を憲法の条文のように崇める必要はありません。
 
 憲法の条文と言いましたが、日本国憲法にしても、第9条に「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」「国の交戦権は、これを認めない」とはっきり書かれているのに、実際には軍隊と言っても暴力装置と言ってもいけない謎の組織(自衛隊)がいて、自衛なら戦争をしても良いということで「集団的自衛権」がどうのと言われているぐらいで、世の中解釈次第で真逆の意味にも変化します。その解釈がどんなものであっても、それが正しいかは別の話になるとはして、端くれほどの根拠があるのなら解釈改憲はできます。

 だから、各自、常識や前例に縛られず、自由にやっていって欲しいと思います。自分も自由にやっていくので、どんどん自説を振り回して変なことを言ってくださいね。それがおもしろかったらおもしろがりますので。
 
 とりあえず「千早はやよいが苦手だった」という自説を頭の中で振り回したところで、終わりにしたいと思います。


1 件のコメント:

  1. こんばんは、千早&やよいのPとしてコメントをさせて頂きます
    まず、千早→やよい好きは公式です、これは揺るぎません
    根拠としては、アニメ15話、18話予告これに関しては、公式の意図があるにせよ、アニメの千早の設定上、約束回以前の千早が感情を露わにするのが稀で、春香のように長い時間一緒に居る訳でもないにも関わらず、やよいに対して心を開くのはそれだけ彼女の存在が千早にとって大きなものである証明になります。
    高槻さん呼びの理由ですが、これは主の言う通り距離を置いてるのが理由になります。
    ですが、主の意見であるやよいが苦手というよりも、寧ろやよいに対して憧れと尊敬の念をもっており、その上でどう接したら良いか分からずに高槻さんと呼んでいるようです。
    これは、公式で今井氏が語っており、以降公式自体の否定もありません。
    ですが、少なくとも最初は千早はやよいの事が嫌いだったという見解はあります、主の想像通り、真逆の二人が当初話を合わせるのは困難を極めたと思います。その上で嫌な気持ちを持っていたけど、次第に心惹かれて、憧れや尊敬の念に変わって行ったと思います。
    そもそも個性派揃いの765プロですから、みんなが直ぐに仲良くなった訳ではないでしょうあらね。
    ともあれ、過去はともかく、現在の千早は(中身を除いても)やよいを尊敬していて、その経緯も公式で存在してます、良かったら気が向いたときにでも調べてみてくださいね。

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