2015年11月22日

いきなりAAR Almagestで女性が輝く社会に Part.1

○イザナミ 女性縛り、EASY、覇道モード(END2)
レズ女帝による、女性による女性のための宇宙征服。




はじめに


 Almagestとは何か。約10年前、個人制作のフリゲーとして、当時のフリゲーとしては高いレベル、練り込まれた設定によりフリゲー界で人気を博した宇宙SLGである。懐かしさを感じる人もいるだろう。そういう人は十分に懐かしんでくれたまえ。

 そのAlmagestの諸勢力の中で、唯一、士官がすべて女性で占められている国がある。イザナミ皇国だ。スタート時は元首から士官まで女性だけで、完全に女性だけの国である。おそらく、宗教的背景ないしは思想的背景があり、女性でなければ責任者たりえず、というような体制が敷かれているのだろう。最初は皇室の人間の趣味で巫女だけを重用して重職に就けていたら、いつの間にか重職は女性が占めるのが国家の伝統となり、女尊男卑体制が生まれたのかしれない(妄想設定)。いわば、古代中国において、後宮に種を撒いたり親族で国政を壟断する心配のない宦官を重用していたら、重職をすべて宦官が占めるようになっていたというような感じだ。

 このAARでは、このイザナミ皇国の伝統を守り、それをあまねく全宇宙に広める。すなわち、第一に、登用する士官はすべて女性とする。第二に、国家元首が男性の国、最高階級の士官が男性の不遜な男尊女卑の国はすべて滅ぼす。第三に、他国の降伏を許さない。なぜなら、降伏時に旧敵国の男性士官がそのまま流入してしまう可能性があるからだ。まとめると、女性で全部の国を滅ぼす。そして、女尊男卑のイザナミの正しき伝統が遵守される宇宙を作るのだ。

 う~ん、ロマン。


第一章 男尊女卑の宗教国家に鉄槌を



 ゲームスタート。イザナミ皇国は全宇宙の西端にあり、国のカラーは赤色。たいていのプレイで中ボスとして立ちはだかるAGSが東にあり、今回の宣戦布告先であるMSAが北にある。
赤=イザナミ(IZN)、紫=メシアン(MSA)

 Almagestで最初にやることと言えば在野人材の登用だ。なにせ、最初は艦隊に配置できる数に比べて人材が乏しい。序盤に人材を増やすことは、たとえ採用するのがどんなカス人材であっても軍事力の強化、技術力の強化に繋がる。また、序盤に早めに雇って功績を積ませておくことで、後々の展開も楽になる。

 イザナミ皇国を見ると、最初の士官数は元首を含めてたった5人で、元首は主星の行政官固定なので実質4人。これでは艦隊に配備する12人と研究要員が1人の計13人に圧倒的に足りないので、在野人材を確保したいところだ。

在野で1人確保し元首除いて計5人。人手不足だ。

 ところが、ここで女性縛りが問題になる。全宇宙の士官のうち7割は男性なのだが、在野士官も当然男性が多い。在野に魅力的な人材がいても、男性ならばスルーするしかない。特に、研究で随一の能力を持つのになぜか在野を漂っているブライアン先生を登用するのがおきまりだが、彼も男性なのでそれは出来ない。平凡を数値にしたような能力値のシアリーだけを登用し、あとは涙を呑んでスルー。士官は計5人となった。

圧倒的な人手不足だが、「女性が輝く社会」に男は要らぬ。

 登用が済んだところで、次は外交だ。次にやることは北の神聖メシアンへの宣戦布告である。この神聖メシアンはあろうことか男尊女卑の宗教国家(脳内設定)であり、そのために国家元首から士官までがすべて男性で構成されている。女尊男卑を掲げる我がイザナミ皇国としては、彼らの存在と彼らによる男尊女卑という名の不正義の横行は限度を著しく超えたものであり、到底容認できない。よって、開始1ターンから宣戦布告する。

 このイザナミ皇国のいきなりの宣戦布告に諸国からどん引きされ、覇道値が1上がって印象値も一律20下がったが、やむを得まい。ちなみに、イザナミ皇国はAIが担当しても中盤以降に手当たり次第に宣戦布告しまくる戦闘狂で、元よりこんな感じの国である。



 さて、神聖メシアン教国(MSA)との戦争はカウンター戦法で行く。MSAとの国境にあるミョウジョウでこちら側に有利に戦える防御戦を繰り広げて相手の初期艦隊を削り、時期を見て反撃に転じる作戦だ。これは劣勢のときに用いる戦法で、敵となったMSAは計5艦隊80隻を有しており、味方のIZNは計3艦隊50隻しかないため、正面から戦っていたら不利であるため、この戦法を採る。さいわいなことに相手は自国の国力を恃んで向こうから攻めてきてくれるので、ミョウジョウを敵艦隊の墓場にしてあげよう。

イスラフィル中将を主力とする敵艦隊。
メシアンは文官中心なため、平均的な能力は低い。
特に第4艦隊は攻撃8、防御6のゴミ。

 セオリーに従い、ミョウジョウでの防衛戦を続けること10ターン。80隻の艦隊を3回は押し返し、計200隻ほどの戦艦を削った。これで、相手の国に初期配備されている分の戦艦はあらかた宇宙の藻屑(?)と化しただろう。

 そして、この間、FANの滅亡で流れてきたのか、攻撃90、防御67、遭遇戦Aの才能を持つ才女クロフォードの登用に成功し、第4艦隊の司令官に任命。あちらは勢いが衰え、こちらは勢いはどんどん増していく。

在野の女性士官の中で最も優秀。
イザナミ皇国にピッタリの逸材だ。

 相手の艦隊の様子を確認するために艦隊一覧を見ると、なんと第一艦隊の司令官であるイスラフィルが怪我をしたらしく戦場に出ていない。前のスクショから第一艦隊がごっそり抜けて、他の艦隊が繰り上がって第一~第四艦隊を構成するになっていた。これは好機である。これぞとばかりに攻撃を開始した。

 途中、何度も敵艦隊が迎撃に出てきたが、敵主力であるイスラフィルの欠けた敵艦隊はもはや敵ではない。最初のスクショや登用した士官のスクショからも分かる通り、イザナミ皇国の女性は軍事にもある程度長けているからだ。士官の質ではこちらが優っているし、艦隊の量でも防衛戦によってこちらが有利になった。

 攻勢開始によって、ターン23にゴスペル、ターン26ターンにカテドラル陥落。メシアン滅亡。開始からわずか16ターンでの戦争幕引きだった。これにてイザナギ星系は平定され、男尊女卑の卑しき病巣は取り除かれ、女尊男卑の正しき思想が旧態依然な神権政治にとって代わった。

敵主力が欠けている以上、もはや敵ではなかった。

 これだけ早期に戦争が決着したのは、敵主力のイスラフィルが長期間の怪我を強いられ、戦場から姿を消したのが大きい。32隻率いることが出来て能力もそこそこのイスラフィルを除けば、MSAの士官たちは10隻率いるのがせいぜいのひ弱な文官揃い。そのため、非常に容易に攻略できた。

 イザナミ星系は予想以上の幸運に恵まれて難なく平定したが、ここからがAlmagestの本番である。

 以下、次回。



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